2014年11月23日星期日
<長野北部地震>要警戒地域の一つ 関連断層を注視
<長野北部地震>要警戒地域の一つ 関連断層を注視
22日夜に長野県北部で震度6弱を観測した地震は、国内最大級の活断層「糸魚川-静岡構造線断層帯」の一部で発生した可能性が高まった。以前から警戒の必要性が指摘されていた地域で、引き続き防災対策が急がれる。同時に、今回の地震では地域の「共助」が被害拡大を防いだ面もあり、減災に向けた教訓として注目されている。
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地震調査委員会が今回の地震との関連を指摘した「神城(かみしろ)断層」の全長は約30キロ。本州を南北に横切る国内最大級の活断層「糸魚川-静岡構造線断層帯」の北側に位置している。近年、日本の内陸で発生した被害の大きな地震は未知の断層が引き起こした事例がほとんどだ。存在が知られていた活断層で大きな被害が発生したのは、1995年の阪神大震災=マグニチュード(M)7.3=以来となる。
また、今回の地震は、地殻変動の影響で地震のエネルギーが蓄積しやすい「新潟-神戸ひずみ集中帯」と呼ばれる地域だったことも特徴だ。この一帯では新潟県中越地震(2004年、M6.8)や新潟県中越沖地震(07年、M6.8)などが発生している。
地震調査委は、阪神大震災を教訓に、地表に表れている活断層で将来地震が発生する確率を算出する「長期評価」を始めた。糸魚川-静岡構造線断層帯は、今後30年でM8級の地震が起きる確率が14%と想定され、活断層の中でも地震の発生が迫っていると考えられている地域の一つだった。
今回の地震と東日本大震災との関係について、地震調査委の本蔵義守(ほんくらよしもり)委員長は、「神城断層の場合については、東日本大震災による影響が断層活動を促進する方向になっていないという計算例がある」と説明、直接の関与は薄いとの見方を示した。
今回の地震が断層帯全体に与える影響はあるのか。トルコを東西約1200キロにわたって横断する世界最大級の活断層「北アナトリア断層」では1930年代後半以降、断層の東側から西側に向かうようにM7級の地震が繰り返し発生した。東京大地震研究所の纐纈一起(こうけつかずき)教授(強震動)は「糸魚川-静岡構造線断層帯でも今後このようなことがないとは言えない」と指摘する。
一方、東京大地震研の古村(ふるむら)孝志教授(地震学)が今回の地震波を解析したところ、震源に近い白馬村などでは道路などに損壊を与えやすい0.3秒程度のごく短周期の成分が強く含まれていることが分かった。木造家屋の被害に影響する周期1~2秒の成分も含まれていたが、新潟県中越地震で大きな被害が出た新潟県小千谷市の4分の1程度だったという。震度6弱を記録した今回の地震で、今のところ死者が出ていない背景として注目されそうだ。
古村教授は「地震のエネルギー自体は比較的小さかった。ただ、震源が浅かったため、震源に近い場所で局所的に被害が出たのだろう」と話す。【八田浩輔、相良美成、下桐実雅子】
◇区長軸に安否確認
今回の地震からは、どんな教訓が読み取れるだろうか。内閣府は先月、地震や津波で孤立する恐れのある集落が全国で1万9160集落に上るとの調査結果を発表した。各自治体は今回、住民が孤立する前に避難を呼び掛けた。
白馬村は地元区長の要請を受け23日午前1時、被害の大きい同村神城の堀之内、三日市場両地区に自主避難用のマイクロバスを用意した。避難者は23日午前で100人を超えた。午後には同村北城の野平、青鬼両地区に避難指示を出した。
小谷村は23日午前7時半、住民に自主避難を呼び掛けた。当時、一部地区と村中心部を結ぶ道路で小規模な土砂崩れが発生し、このままだと完全に道路をふさいでしまう恐れがあった。滝の平、坪の沢両地区はこの頃、既に孤立状態になりかけていたが、住民らは土砂の上を歩いて乗り越え、午前8時半ごろには両地区の計14人全員が避難した。村担当者は「適切な時期での避難の呼びかけだったと考えている」と話す。
小川村は発生直後の22日午後10時35分に保健センターに避難所を開設。「暗い中で状況が確認できない」として有線放送や防災無線で避難を呼び掛けた。
また、白馬村では、各地区の区長を頂点としたピラミッド型の安否確認システムが構築されており、今回も高齢者らの安否確認に役立った。
同村神城の飯森地区に住む消防団員、武田誠さん(34)によると、同地区では住民の安否は区長が把握する。区長の下には「伍長(ごちょう)」と呼ばれる補佐役が数人おり、それぞれの担当地区で安否確認をし、区長に報告する仕組みだ。住民は、自分の携帯電話番号が変わった時などには必ず区長らに連絡するという。武田さんは「小さい村なので、そういう付き合いは普段から大切にしている」と言う。
自治体の防災に詳しい明治大大学院の中林一樹(いつき)特任教授(都市防災)は「地方では住民が隣近所と顔見知りで、高齢者がいれば助け合うという関係が普段からできている。都市部の防災でも見習うべき点がある」と指摘する。
◇家具倒れ重傷3人
一方、長野県警によると、重傷を負った7人のうち3人が、寝ている際に倒れてきたタンスの下敷きになって腰やあばらの骨を折った。普段から家財を固定しておく対策の重要性が改めて浮かんだ。その他の重傷者は、地震に驚いて立ち上がろうとした際の股関節脱臼や、やけどなどだった。【福富智、野口麗子、荒木涼子、堀祐馬、奥山智己】
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