2014年11月4日星期二
修業が生きた
修業が生きた
内村良一選手・六段(警視庁)との決勝戦。
木和田選手が竹刀を落した。竹刀は場外へ。周囲をハラハラさせたが、直後に相手の出鼻をくじく鋭いコテを決めた。試合時間は10分間。勝負手のあと、残り2分をしのぎ切って初の栄冠をつかんだ。
北原氏は学生やOBら約20人と観戦していた。今大会に出場した中大出身者は過去最多の8人。一緒に練習した6歳下の後輩が決勝へ進出。応援にも一段と力が入った。
「勝負を決めたコテは無心のなかで生まれました。狙って打った技ではないでしょう。平常心の賜物です。邪心がないから竹刀を落しても動揺しない。どういう状況になっても冷静でいられる。これまでの修業が生きた剣道でした」
全日本選手権終了後、1時間ほど経ったころ、北原氏の携帯電話が鳴った。
「先輩、ありがとうございました。やっと中央大学に天皇盃をもたらすことができました。津村先生にもいい報告ができます」
木和田選手からだった。インタビュー、写真撮影…。慌ただしい試合後の合間を縫って、先輩ら関係者にお礼のあいさつをする。
「マジメですね。大勢の人に電話したでしょう。私もうれしかった」
津村先生とは元中大監督でことし4月23日に死去した恩師だ(享年72)。生前「中大OBが優勝しないのはおかしい」とよく言っていたという。実力は津村元監督の折り紙つき。北原氏によると、木和田選手は「やや遅咲き」の剣士だ。
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